さよなら腰痛プロジェクト

7.人間はじっとするのが嫌い。

川嶋 話ばっかりで申し訳ないですね。
じっとしてると体に良くないっていうのも
実は睡眠に関わっています。
ちょっと簡単な実験をしてみましょう。
今から1分間、そのまま動かないでください。はい、行きますよ~

川嶋 1分間、絶対に動かないでください。
絶対ですよ〜。絶対。
息はしてもいいです、かろうじて(笑)
ピタッと止まってくださいね〜
まだ10秒ですよ〜



今で30秒。


え~あと、20秒くらいですね。



10、9、8、7、6、5…はい、OKです。

川嶋 はい、どうですか?
1分間じっとしてた感想は?
下村 嫌ですね。つらいわ。
川嶋 ね、結構嫌でしょ?嫌ですよね?
人間も動物なんで、じっとするの嫌なんですよ。
魚みたいに1日ユラユラ動いてたら
たぶん体ってすごい楽なんですよ、動き続けてたら。
じっとするから緊張するんです、体が。
寝る時も一緒で 寝返りできないと、朝起きたら緊張してます。
例えば低反発の布団、ありますよね。
あれって押し返さずに分散するわけですよね、圧を。
それはそれですごく良いことなんです、体に。部分的にとっては。
けど分散することで
心地はいいけど寝返りしなくなります。
そうすると、まっすぐな姿勢のまま固まってしまう。
さっきの「つらい」状態です。

川嶋 お子さんだってそうです。
寝返りする子ほど健康なんです。正常ですから。
寝返りしないで同じ姿勢で朝まで寝てるのは、逆に心配です。
子どもやのに、なんで動かへんのやろって。
そんだけ、日中たくさん体を動かして
一日の疲労と歪みを取るために
子どもも寝返りしてほぐしながら寝てるんですよ。
大人も一緒で、じっとするのを嫌がります。
2時間ドラマを集中して観たり
映画を観終わったあとって「あ~疲れた~」ってなりますよね。
それをみなさん、意外に知られてないんですね。
じっとすることが体に悪いっていうか、緊張の元になることを。
あれと一緒です、高層ビル。
高層ビルって実は、ユラユラし続けてるから折れないんですよね。
あれ、ピタって止まったらすぐポコンって折れますよね。
それと一緒で、ず~っと動いてるのがいいので
例えば料理されてても基本は動いてますけど
集中したらピタッととまるでしょ。
そん時にこうやって(足や腰を)動かすんですよ。

山本 あー、してます、それ(笑)
川嶋 してますよね。
そうやって、体が緊張する前に防いであげる。
それもひとつの方法です。
じっとするのは実は良くないというのも
またひとつ覚えといてください。
だからね
ちょっとした運動とかよくしなさいって言われますけど
それはすごく良いことです。
ただ、先ほど言ったように
100℃を超える痛みを我慢して頑張っても
まったく意味がないですね。
痛みは先ほども言ったように
限界にならないと絶対に出ないんです。
あともうちょっと頑張れるわ、って体が思ったら
痛みを取っちゃいよるんです。
だから、痛いって思ってる時は
体の声に正直にしたがって痛みの無い範囲で使ってあげる。
なんか、頑張って痛み乗り越えて治すねん的なの、あるじゃないですか。
僕も体育会系で生きてきたので、根性論みたいな。
あれ、壊れるばっかりですわ。
やっぱり痛いのは良くないです。
痛くない範囲で使っているうちに自然に痛みが取れて
さっきまで痛かった姿勢が痛くなくなるわけです。
 
 

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