さよなら腰痛プロジェクト

11.睡眠の質の上げ方。

川嶋 じゃあ睡眠の質を上げるためにはどうしたらいいか。
寝てるの幸せな方っておられますか?
僕、寝るの大好きなんですけど。
あんまり寝るのって…どうですか?作業的な感じですか?
僕、寝る前ね、超幸せなんです。
寝る瞬間って、めっちゃ幸せじゃないですか?

下村 あ〜、そうですね。
川嶋 ですよね。何も考えなくていいですよね。
あ~幸せやな~って。
その時に、自分が気分良く寝れているかどうか。
だいたいね、一日のこと考えて
「明日どうしよ〜明日どうしよ〜」ってね、心配事が(笑)
夜ってね、潮の満ち引きの関係で
ええ事考えへんように出来てるんですよ、思考回路上。
悩み事はほんまは
日の照ってる時にした方がいいんですね。
日が落ちてる時って
だいたいマイナス思考になるんですよ。
しかも静かやし、暗いし。
だから、色々考えちゃって
それで寝付きが悪いとか
夢でそんなん見て目が覚めたとかあるんで
基本的に心がリラックスしている事が
まず睡眠の質を上げるコツのひとつですね。
あとは、室内の温度とかありますよね。
温度は何度、湿度は何度…で快適な空間があります。
あと、子どもさんいはる方なんかそうですが
一人で寝てるのか、複数人で寝てるのかで
自分の自由にできるスペースが変わってきます。
一人でひとつのベッドを使って
だら~んと自由な寝返りをどんだけしても誰にも邪魔されない
そんな環境がほんとは理想です。

川嶋 横に壁なんかも無いほうがいい。
人って怖いもんで
壁があれば自然に壁に背をむけて寝るんですよ。
壁から圧迫感を感じちゃう、脳が。
そういう方が多いんですね。
この間も患者さんが来られてね
「左向きにしか寝れなくて左腰が痛いんです」って。
もしかして右側に壁あります?って聞いたら「はい」って。
で、逆さ向いて寝てたら腰痛が治まった。
そんなもんなんです。
だから
出来れば何も無いだだっ広い所のど真ん中で
が~って寝られたら
ほんまは体に一番ベストやったりしますね。
リラックスした状態で寝ること。
一人で自由に動けること。
それと体温や室温の調整になります。
それともうひとつ
さっきのS字カーブを崩さずに寝ること。
これが実はすごく大切なんですね。
なぜかと言うと
高めの高級ベッドが流行りすぎちゃっているからです。
僕の理想では昔のせんべい布団位の深さが
背骨には一番良いと思ってます。
実は僕、昔、寝ている間にヘルニアになったんです。
なぜかというと、おしりがすごく重たいので
寝てても猫背の状態になっていたんです、極端に言えば。
立ってる時よりは重力かかってませんけど
背筋が伸びた状態で寝るのと猫背で寝るのでは
背中の負担がまったく違うんですね。
だから、お尻が沈まない環境で寝てあげないと
中腰で寝てるのと一緒なので
寝返りするたびに変なねじれ方もしますし
仰向けで寝てても常にS字カーブが崩れているので
全然よくないんです。
で、だいたいどんなに良いベッドでも
先ほども言ったように人生の三分の一は寝てますから
毎日同じ場所で同じ方向に頭を向けて寝てたら
お尻のとこが絶対へたってきますから。たとえ他が硬くても。
なので
毎日休めるどころか
腰に負担をかけながら寝る場合が多いので
朝起きて、朝一番に動くとき痛いですっていうのが多いのは
そういう理由もあります。
 
 

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