さよなら腰痛プロジェクト

9.腰の痛みを取るには。

川嶋 腰痛の原因はよく分かったけど
一番手っ取り早く腰痛を軽減するために
実際どうすればいいか、って話ですね。
実は、一番の薬は「睡眠」です。
薬には
西洋的なものもあれば東洋的(漢方)なものもあります。
西洋的な薬っていうのは
主に人をコントロールする考え方です。
悪いもの、良くないものを叩き殺す為に薬を飲みます。
漢方っていうのは
良いものも悪いものもいったん受け入れて調和をとる薬です。
だから良い所も悪い所も受け入れて
そのバランスを整えて体に害を与えないようにしよう
というのが漢方の考えで
西洋は悪い所をとにかく叩いていけと。
そういう発想で薬はあるので
結局どちらも体をコントロールする役割でしかありませんし
体の治癒を担当するのは睡眠なんです。
自律神経っていう神経があって
心臓を動かしたり、腸を動かしたり、息をしたり
自分の命令とは別のところで動いています。
で、そこには興奮神経とリラックス神経とがあって
シーソーみたいな関係になっています。

川嶋 普通はバランス良く
興奮とリラックスを繰り返して人は生きてるんですが
そのバランスが崩れていくと
寝ててもほんとに寝れてないんですよね。
気持ちは寝てるけど、体は休まってないとか。
だから、寝付きが悪い。
リラックス神経がなかなか上がらず興奮神経ばっかり上がって
こんなんなってるんですよ。ほとんどの方が。
この幅がひどくなったら、自律神経失調症です。
もっとひどくなると最後はうつ病になってしまうんです。

川嶋 寝付きが悪い方おられますか?
だいたいすぐ寝られるみたいな感じですか?
僕どっちか言うと、そうなんですけど。
立ってても寝れますけど。
夜中に目が覚める方おられますか?
例えば
「おしっこしたいから目が覚めた。」って よく言いますよね。
あれ、違うんです。
おしっこなんて朝まで我慢できるんです。
目が覚めた時にたまたまおしっこしたかっただけです。
だからついでに行くんですね。
普通はちゃんとリラックス神経が働いていれば
人っていうのはだいたい朝までぐっすり寝れます。
よっぽどの事が無い限り。
睡眠は90分に1回浅くなったり深くなったりしていくんですけど
浅くなる時につい目が覚めちゃうってことは
体が興奮状態なんですね。寝てても。
アドレナリンが出続けている状態です。
だから心は寝ているんですけど
体はずーっと興奮するクセがついてるんで
浅くなったときについ目が覚めちゃう。
夜中に目が覚めちゃうのはだいたい
体に疲労が重なって重なって、興奮する。
要は緊張癖が体についてるから、夜中にすぐ目が覚めちゃいます。
もっと体にリラックスさせる癖をつけてあげて下さい。
 
 

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